【映画感想】『インサイド・ヘッド』は大人も子どもも楽しめる素晴らしい映画

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かなりの打率で良作・傑作を生みだし続けているピクサー制作の映画を観にいくときの安心感は、ダイの大冒険におけるアバン先生のそれと同等ですが、最新作『インサイド・ヘッド』も例外ではなく、涙あり笑いあり、スッキリとした前向きな気持ちで映画館を後にできる、最高の作品でした。

大人向けの笑える要素もふんだんに盛り込みつつ、もちろん子どもにとっても十分に楽しめる作品となっていて、こういう隙のなさが本当にピクサーらしいな〜。あと、『もし、ぼくたちの感情(喜び悲しみ怒りなど)が頭のなかにすむキャラクターだったら?』という設定をいかした、思考・記憶に関するあるあるネタに心当たりがありすぎて面白かった。

そんな今作ですが、映画本編の感想を語るより前に、触れておかなければならない問題があります。

 

ドリカム曲の映像問題


各所で物議をかもしているのが、謎のPV。本編がはじまる前に流れる数分の映像なのですが、DREAMS COME TRUEの『愛しのライリー』をBGMに家族の写真がひたすら流れ続けるという、おそらくこれを1日中観せられたらアタマがどうかしてしまうと思われるほど表現しようのない、狂気をはなっているムービーです。

見知らぬ、まったく縁もゆかりもない家族写真をひたすら見せられると、自分の感情がどんどん死んでいくのがわかるんですよね。これから感情たちがいきいきと躍動する映画を観るのに。お金を払って心を無にするとか、なにこれ座禅


劇場全体が外人4コマの2コマ目みたいになってましたからね。いまこの瞬間だけは、観客の心がひとつ(無)になっているのがわかりました。

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ドリカムの曲も、幸せそうな家族たちの肖像にも、まったく罪はないんですけどね。それらを合わせたことで奇跡的に誰得ムービーができてしまいました。

▼阿鼻叫喚

 

同時上映の短編が怖すぎる


なんとか地獄のような数分間をやり過ごし、ようやく本編が観られるかと思いきや、次に流れるのは短編アニメーション。ディズニーやピクサーの短編は非常によくできていて、ほっこりするような作品が多いんですよね。

ところが、画面に映されたのは島が主人公の恋物語。まったく感情移入できず、なんだか子どもの頃、風邪をひいたときにみた悪夢のようなうす気味の悪さを感じてしまいました。とにかく恐ろしくなり(早く終わってくれ!!)と念じながら耐えていました。



「インサイド・ヘッド」同時上映短編アニメーション『南の島のラブソング』 - YouTube


山なのに、不気味の谷現象をそのまま具現化したようなキャラクター造形が怖すぎる。




あ、でもそういうのを差し引いても本編はめっちゃ面白かったです。オススメ。

おわり

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